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先週の困難利息上昇で政府出尽くし市況感となっている上、USの利息低下見通しが後退していることから、弱含みの状況となりそうだ。
トリシェ総裁は会見でインフレに対するスタイルを「弱い警戒」から「注意深く監視」という表現に緩和しており、利息上昇打ち止めとまではいえないものの、次回の利息上昇スケジュールは白紙との見方が弱まっている。
またUSの不良債権問題は軽視すべきではないが、USのファイナンスマーケットは巨大かつ柔軟であり、サブプライム融資業者の経営危機がマーケット全体に与える影響はさほど大きくない。
チャートは昨年末以来の大きな三角持合を形成しつつあり、1.31近辺で膠着がさらに弱まる可能性が高いが、フラン高要因が出尽くしとなり、スイスフラン安要因が後退しつつあることを考慮すれば、バイアスはややフラン弱気にしておくのが妥当だろう。
一方フラン円は株価復活による危険許容度復旧・円キャリー取引再開で上昇トレンドの建て直し局面となりそうだ。
一目均衡表ではすでに日足が雲の中に突入しており、156円半ばを抜けるようならロング時代に転換することとなる。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。